樹脂サッシvsアルミ樹脂複合サッシ その5


樹脂サッシvsアルミ樹脂複合サッシ その1
樹脂サッシvsアルミ樹脂複合サッシ その2
樹脂サッシvsアルミ樹脂複合サッシ その 3
樹脂サッシvsアルミ樹脂複合サッシ  その4

これまで樹脂サッシvsアルミ樹脂複合サッシについて記事を書いてきました。それでは、実際に最近のサッシの動向はどのようになっているのか確認してみましょう。以下のデータをご確認ください。

フラット35の仕様規定データから見る最近の動向

住宅金融支援機構

平成24年(2012年)樹脂サッシ9.2%   
         アルミ樹脂複合サッシ0.1%
平成29年(2017年)樹脂サッシ23.1%  
         アルミ樹脂複合サッシ32.8%
という推移になっています。

どちらも大幅に増えていると言って良いと思います。この原因は、断熱に関しての消費者の意識が高まったことが理由に挙げられると思います。この背景にはハウスメーカーが積極的に断熱性能のアピールをしだしたことがあります。

一条工務店ismartの躍進の影響

2011年に一条工務店がismartという商品を出し、断熱性能のアピールと太陽光パネルによって大幅に建築棟数を伸ばしました。(2017年に積水ハウスを超えて注文住宅建築棟数で1位に)一条工務店の断熱性能のアピールにより、他のハウスメーカーも断熱性能をアピールせざるを得なくなった、と言えます。これ(2011年)以前にも北海道では樹脂サッシが当然でしたし、北海道以外の地域でも断熱性能に力を入れた設計会社や工務店はありましたが、大手ハウスメーカーの脅威とはならず、一条工務店の躍進までは大手ハウスメーカーは断熱性能に力を入れませんでした(現在でも不十分なままです)。しかし、ライバルである一条工務店が躍進したことにより、展示場にも高気密高断熱という言葉が当たり前になりました。(一条工務店や優良地域工務店のような高気密高断熱は、スウェーデンハウスなどごく一部ハウスメーカーに限られます)

現在主なハウスメーカーでは、アルミ樹脂複合サッシが標準となっています。現在も樹脂サッシを標準とした一条工務店が伸長していることを考えると、今後他のハウスメーカーも断熱性を上げるとともに、気密測定を行い、本当の高気密高断熱住宅を作らざるを得なくなるでしょう。もしくは、工法上高気密高断熱住宅が作れない場合には工法、工法自体撤退せざるを得なくなると思われます。

これは、一部のハウスメーカーの住宅部門撤退を意味します。今まで業界は高断熱化(高気密化)に反対していましたが、地球環境保護の運動が高断熱化を後押しし、政府を動かすことは十分にあるでしょう。

大手ハウスメーカーが樹脂サッシを標準にすれば、一般工務店レベルのサッシの性能も向上するでしょう。またサッシメーカーも樹脂サッシ製造ラインの増強を図ると思われます。それに最初に取り組んだサッシメーカーがYKKAPであったという事です(専業のエクセルシャノンを除く)。

ここまで書いてきた記事で、今後樹脂サッシが伸長していくことが間違いないことはご理解いただけたかと思います。温熱環境の向上に窓の性能アップは一番効果的です。温熱環境の向上は窓から始めること、家の建築の基本中の基本です。


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